ゲームボーイサウンドフォント

ゲームボーイ音源をサンプリングした、チップチューンに最適なフリー音色素材集

ゲームボーイサウンドフォントとは?

ゲームボーイ音源をサンプリングして、枯れた技術であるサウンドフォントのSF2フォーマットに編集したものです。

ゲームボーイサウンドフォントをiPhone・iPadアプリの「bs-16i」や、パソコンのDAWソフトなどに読み込むと、iPhone・iPad・パソコンをゲームボーイの音がする楽器として使うことができるようになります。

ゲーム音楽だけでなく、ロックやポップス、ジャズといった世の中の多種多様なジャンルの音楽を、昔のパソコンやゲーム機の内蔵音源を使ってピコピコにアレンジする、チップチューンという音楽スタイルが近年国内外で注目を集めています。

昔のパソコンやゲーム機を楽器として使うには、ソフトやハードについての専門知識が必要になる場合が多いですが、DAWソフトの基本操作ができれば、あとは打ち込みのちょっとしたコツを覚えるだけで簡単にチップチューンを作ることができるようになるでしょう。

ゲームボーイとは?

ゲームボーイ

1989年4月21日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機です。故・横井軍平氏が開発し、彼の哲学である「枯れた技術の水平思考」も有名になりました。

ファミコンと同じコントローラーに4階調のモノクロ液晶画面を備え、サウンドは内蔵モノラルスピーカーとステレオヘッドホン出力に対応。また、2~4台のゲームボーイと通信対戦するための端子も用意されていました。

カートリッジを交換してさまざまなゲームが遊べる携帯ゲーム機としては世界初のヒット商品となり、『テトリス』や『ポケットモンスター』などゲームボーイからヒットしたゲームソフトは数知れません。

モノクロ画面であることを除けばファミコンに近い性能の8ビットゲーム機ですが、細かな点でグラフィックやサウンドは機能強化されており、モノクロ画面でありながら迫力のあるゲーム演出が可能なハードウェアでした。

特にサウンドはステレオ出力に対応していること、ファミコンの三角波のかわりに波形メモリ音源を搭載することで音色表現の幅が広がったことなどが特徴として挙げられ、現在では楽器として愛好する人も世界中にいます。

サウンドフォントとは?

1994年3月にクリエイティブテクノロジーが発売したパソコン用のサウンドカード「Sound Blaster AWE32」に初めて搭載された、PCMシンセサイザーの音色をフォントファイルのように自由に選べるようにできる機能のことです。

これはサンプラーという楽器そのものであり、サウンドカード付属のものや市販のサウンドフォントだけでなく、ユーザーが自由にサウンドフォントを作成・編集することも可能なものです。

1998年には現在普及しているSF2フォーマットが登場し、サウンドフォントに対応したソフト・ハードの選択肢が広がりました。現在ではクリエイティブテクノロジーの製品がなくてもサウンドフォントを使うことができます。

ちなみにサウンドフォントは、実用的なサンプラーとしては世界初のヒット商品となった「Emulator I」を1982年に発売したE-MUが、1993年3月にクリエイティブテクノロジーに買収されて実現したものです。

サンプラーとは?

楽器の演奏や人の声などを録音して素材化したものを、鍵盤やボタン・パッドなどに割り当てて、音階を変えたり繰り返したりして再生するPCMシンセサイザーの一種です。

一般的なシンセサイザーは電圧制御によって発振する矩形波やサイン波といった単純波形を組み合わせたり、フィルターを通すことによって音色を変化させてさまざまな楽器に似た音を作り出していますが、リアルさには限界もあります。

ゲーム音楽の世界では1985年頃からセガの『アウトラン』や『スペースハリアー』といった大型体感ゲームなどでドラムや人の声などFM音源が苦手とする部分にサンプリングされた音色が使われるようになり、スーパーファミコン以降はゲーム機の中にサンプラー(一般的にはPCM音源と呼ばれます)が搭載されるようになりました。

サンプラーは楽器メーカー各社の独自フォーマットの他に、多少互換性に難はあるものの幅広いソフト・ハードで利用できる互換フォーマットがあり、サウンドフォントはそのうちのひとつです。

DAWソフトとは?

デジタル・オーディオ・ワークステーションを略してDAWです。DAWの読み方は「でぃーえーだぶりゅー」または「だう」。私は「でぃーえーだぶりゅー」派です。

オーディオも扱えるようにしたシーケンスソフトのことで、録音、編集、ミキシングなど一連の作業がひとつのソフト内で完結できることから、現在のDTM(デスクトップ・ミュージック)の主流となっています。

そもそもワークステーションとは、一般にキーボードと呼ばれる電子楽器の中でも、特にシンセサイザー(音作り担当)とシーケンサー(演奏担当)が一体型になったもののことをいいます。ヤマハのMOTIFやコルグのTRITON(『けいおん!』の琴吹紬が使用)などが代表的です。

シンセサイザーだけのキーボードだとレコーダーがないと曲作りができませんが、ワークステーションだと弾きながら曲作りができます。これをパソコンで実現したものがDAWソフトといえるでしょう。プロ用の音楽制作ソフトのイメージがありましたが、VOCALOID初音ミクのヒットでDAWソフトも一気に普及しました。

パソコン用のシーケンスソフトは、もともとMIDIデータを編集するためのものでしたが、これにオーディオ機能を追加したものがDAWになったという経緯があります。現在もフリーソフトのDominoなど、MIDIデータに特化したシーケンサーもありますが、パッと見では区別がつかないので注意が必要です。

これからDAWソフトを用意される方

WindowsにはCubase、SONAR、Studio One、FL Studio、LiveといったさまざまなDAWソフトがありますが、ASIA LUNARではStudio Oneのフリー版「Studio One Free」をおすすめしています。Studio One Freeにはサウンドフォントに対応したソフト音源「Presence」が入っています。

セットアップ方法
  1. Studio One Freeを起動したら、メニューの「Studio One → オプション」でオプションを開き、「ロケーション」アイコンをクリックして「インストゥルメントライブラリー」タブをクリックします。
  2. デフォルトのサウンドフォントフォルダは「C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥Studio One¥SoundFonts」になっていますが、インストール時点でこのディレクトリは作成されていません。
    このパスにディレクトリを作成するか、既にあるサウンドフォントフォルダを追加します。なお、サブディレクトリは個別に追加する必要があります。
    ※ゲームボーイサウンドフォントのみ使用したい場合は、デフォルトのディレクトリにゲームボーイサウンドフォントを入れることをおすすめします。
  3. 新規ソングを作成し、画面右側の「インストゥルメント」をクリックし、「Presence」の中にゲームボーイサウンドフォントの音色名が確認出来ればセットアップ終了です。
既知の問題点

既にシーケンスソフトをお持ちの方

DAWソフトをお使いの場合

まずお使いのDAWソフトがサウンドフォントに対応しているかどうかをご確認ください。もしサウンドフォントに対応したソフト音源がない場合は、VSTi(ブイエスティーインストゥルメント)でプレイバックサンプラー(録音機能のないサンプラー)を追加することができます。

代表的なVSTiは「SFZ Sample Player」です。kt.さんのブログで使い方が解説されていますので参考にしてみてください。

サウンドフォントに対応したVSTiは他にもたくさんありますので、ご自分にあったものを探してみてください。

DominoなどのMIDIシーケンスソフトをお使いの場合

オンラインコンバータを利用する

「SMF to MP3 with ぼーか郎」は、野池賢二さんのサイトで利用できるオンラインコンバータです。SMF(MIDIデータ)をMP3に変換することができます。人の歌声に変換することができる「ぼーか郎」が特徴ですが、音源の選択肢の中にゲームボーイサウンドフォントが含まれています。

ローカルに再生環境をセットアップする必要がありませんので、TiMidity++のことがよくわからない人におすすめです。当方で動作確認済で、作者の意図通りの演奏結果に変換されます。ただし、ローカルで出音を確認することができないので、MIDIデータの作成には不向きです。

ソフトウェアMIDI音源を追加する

「TiMidity++」というフリーのソフトウェアMIDI音源があります。サウンドフォントを自由に組み合わせることで、好みの音源にカスタマイズすることができます。もともとは、MIDIデータを録音するためのソフトです。

インストールすると、WindowsのMIDIマッパーにTiMidity++が追加され、MIDIデータの再生音源として使用できるようになります。

なお、Windows VistaとWindows 7にはMIDIマッパーがないので、フリーウェアを使ってMIDIマッパーを選択できるようにする必要があります。ソフトはいくつかありますが、国産の「MIDIせれくたー0.1」がインストール不要で使いやすくておすすめです。

既知の問題点
矩形波ドラム音色のリリースが残ってしまい、1チャンネルで2音以上発音されてしまう。
ソングヘッダーにコントロールチェンジ126番(モノオン)を追加することで問題を回避できます。
ノイズドラム音色のリリースが残ってしまい、1チャンネルで2音以上発音されてしまう。
チャンネル10はドラムセットのボイスリザーブのため、他のチャンネルとは違い前述のようにコントロールチェンジ126番(モノオン)を追加しただけでは問題を回避できないようです。
チャンネル10は使用せずに他のチャンネル(チャンネル1~9・11~16)でノイズドラム音色を使用し、ソングヘッダーにコントロールチェンジ126番(モノオン)を追加することで問題を回避できます。
ノイズギターのノートオフが受信されず、ゲートタイムで発音が制御できない。
発音を切りたいタイミングにベロシティ1のゴーストノートを入力することで問題を回避できます。下図の赤い部分がベロシティ1のゴーストノートの入力例です。
ベロシティ1のゴーストノートの入力例

Sound Blasterシリーズをお使いの場合

まずお使いのSound Blasterがサウンドフォントに対応しているかどうかをご確認ください。同じSound Blasterでも、廉価版などではサウンドフォントに対応していない機種があります。

古い機種を利用する場合には、OSのバージョンによってドライバが提供されているか、またドライバが正常に動作するかの確認が必要です。

例えば、Sound Blaster Live! Platinum Plusではパソコンのメモリにサウンドフォントを読み込ませて使用しますが、最新のドライバではサウンドフォントを消してもメモリ上に残ってしまうという不具合が確認されています。

最新バージョン

DMG-CPU1.5.SF2 (Ver.2012/03/17)


(12.1MB)

GBMC(GameBoy Music Compiler)で音色を追加し4年ぶりのバージョンアップ。DMG-CPU.SF2との互換性はありません。

  • 矩形波に高速アルペジオ、オーケストラヒット音色を追加。
  • 矩形波の音域外にバスドラム、シンセタムを追加。ハウス系の曲作りが容易に。
  • 波形メモリにVRC6相当の矩形波(8種類)とノコギリ波、ファミコン相当の三角波を追加。
  • ドラムと短周期ノイズのギターを統合し、シンバル、パーカッション音色を追加。

旧バージョン

DMG-CPU.SF2 (Ver.2007/12/18)


(13.3MB)

『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく4』から『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく7』まで使用していた、初めて公開したバージョン。

既知の問題点
波形メモリ音色に三角波が2つあるが、どちらも同じに聞こえる。
プログラムチェンジ14番「Triangle1(三角波1)」の波形に対して、プログラムチェンジ15番「Triangle2(三角波2)」の波形は倍周期となっており、本来は1オクターブ上の音が鳴るはずなのですが、両方とも同じ音程に設定してしまっています。その結果、三角波2の音はくすんでしまっています。
既にこの音色を使ってMIDIデータを作成されている方もいらっしゃるので、仕様として残します。気になる人は、Vienaなどのサウンドフォントエディタを使って修正してみてください。
※DMG-CPU1.5.SF2では修正済みです。

GBMC_Drums.SF2 (Ver.2009/12/20)


(654KB)

播嶺まくねのために追加したPCMドラム音色。DMG-CPU.SF2と組み合わせて使用します。

PocketCamera.SF2 (Ver.2004/04/29)

『超音速のGB少女』から『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく3』まで使用していたバージョン(非公開)

Gameboy.SF2 (Ver.2003/11/20)

『ちがうの!ライクじゃないんだよーっ』で使用していたバージョン(非公開)

旧バージョン用MIDIデータ

ゲーム音楽アレンジ

オリジナル曲

注意事項等
  • 旧バージョン「DMG-CPU.SF2」で作成したMIDIデータです。 ※最新バージョン「DMG-CPU1.5.SF2」では再生できません。
  • 普通のMIDI音源(GM・GS・XG等)では再生できません。
  • このデータは打ち込みテクニックの研究用として提供しているもので、公開を意図したものではありません。
    シーケンサーでループポイントを指定している曲はループしないなど、鑑賞には不向きなデータもありますことをご理解の上ご利用くださいますようお願いいたします。
  • サウンドフォントは対応ハード・ソフトによって挙動がまちまちです。
    ベロシティ(音の強弱)がうまく再現できず、ディレイ(残響音)がきつく感じられるなど、再生環境によっては作者の意図通りに再生されない場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 『ふぉ~ぽりふぉにっくまじっく3』は「PocketCamera.SF2」用のデータを「DMG-CPU.SF2」用にコンバートしたものです。
    サウンドフォントの音色設定の違いによりCDの演奏とは一部異なる箇所があります。
  • 播嶺まくね』は一部カラオケデータのためメロディーがない曲があります。
    また、Tr.2「祖国奪還作戦」のみGBSファイルです。GBMC用のMMLも同梱しています。GBSファイルに対応したプレイヤーで再生してください。
  • 各ZIP圧縮ファイルに同梱している「gb_reset.mid」は、ゲームボーイサウンドフォントの音源設定を初期化するためのMIDIファイルです。
    ピッチベンド(音程変化)を使用した曲の再生を途中で止めて、別の曲の再生を開始した際に、音程がおかしくなってしまう場合があります。
    その際は、「gb_reset.mid」を再生してゲームボーイサウンドフォントの音源設定を初期化してください。「gb_reset.mid」は無音のMIDIファイルです。
    なお、「gb_reset.mid」はゲームボーイサウンドフォント用のMIDIデータを作成する際に、デフォルトのソングヘッダーとして使用することができます。
  • MIDIデータの無断転載・複製・アップロード・改変・作者を偽る等を固く禁止します。
動画作成用に高解像度のゲームボーイ写真が必要な時は英語版ウィキペディアが便利。カラーもある。
写真をゲームボーイ風に加工するには、160×144ピクセルに縮小し、モノクロ4色に減色すればよい。
簡単にゲームボーイを描きたいなら、直方体にCUBEECRAFTのゲームボーイを貼り付けてみてはいかが?
コナミのゲームボーイ用ジョイスティック『ハイパーボーイ』は海外では『アーケードボーイ』と呼ばれている。
湾岸戦争で爆撃を受けたゲームボーイ。白い本体は焼けただれて真っ黒になってしまったがちゃんと動く。
2010年11月末に閉店した秋葉原のT-ZONE PC DIY SHOPでは、かつてゲームボーイPCを展示していた。
32bitと8bitのCPUを搭載するゲームボーイアドバンスだが、両方を同時に使うことはできない。
ゲームボーイ発売の4年前にエポック社からゲームポケコンという巨大な携帯ゲーム機が発売されていた。
ゲームボーイ開発機のMMLは縦書き。1行に1音ずつ記述。MMLというよりMODトラッカーのようだった。
スーパーゲームボーイは動作速度が2.4%速く音程も高い。スーパーゲームボーイ2では修正されている。