かくれがデンキース
Den Den Keith

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萌尽狼もえつきろ presents

読み聞かせが得意なヨミ・キカセと電気椅子を持つデン・キースの奇妙な関係。
特殊性癖を扱った一次創作小説です。挿絵はAmuse AIで生成しています(R15)

かくれがデンキース (201) 〜 (210)

パパ活でモノになったテアに人として生きる矛盾をヨミ先生は教える。店長の計らいでヨミと椎谷は温泉旅行に行く。

(201) 今後の展開まとめ

今後はアイのような中退者を出さないよう、学園に通い続けるか卒業させることを条件にヨミは学生を調教していた。
学生数が減るような不測の事態が頻繁に起これば、ヨミはおろか学園そのものの信頼や存続が揺らぎかねないからだ。
理事長の真黒クロから附属の子たちにも手を出していいと聞いてはいるがクライアントの要求は過激なものばかりだ。
用務員のトウが学園の至る所にカメラを仕掛けて盗撮しているので目星を付けた学生の情報や映像は共有できている。
店長の差し金で箪笥製薬から出向した養護教諭の宇徳シヨに相談すれば豊胸薬のような都合のいい薬を作ってくれる。

(202) 手足異次元転送①

「飲んだらすぐ眠くなって起きたら腕と脚が消えて、しばらくしたらまた眠くなって起きたら元に戻る薬を作れと?」
何言ってんだコイツ。養護教諭のシヨは頭を抱えていた。「テア・シモグシ、附属で女神と呼ばれている美少女です」
スマホでヨミと情報共有する。「クライアントは下串をご指名なわけ?」「ダルマにして欲しいと言って聞かないの」
「どこまでいってるの?」「パパ活していてビッチスーツを着せられたみたい」「それで満足できないなんて厄介ね」
「服用者の手足を一時的に異次元に転送するとか?」「できるか! 待てよ、本社で転送装置を研究してたわね……」

(203) 手足異次元転送②

足舐めリフレクソロジーサロンリッキーズ店長レミの実家は江戸幕府の武器を掌る御箪笥奉行に由来する軍需企業だ。
異次元転送装置はレールガンの次に実用化が期待されている新兵器だが狙いを手足に定めれば小型化も可能だろうか。
「下串の手足が異次元から永久に戻って来ない可能性が高いけど、それでもよければ金次第だって親が言ってたよ?」
「当てずっぽうで言ったのにできるんだ……」「本社畏るべし……」リッキーズでヨミとシヨが呆気に取られている。
「ヨミはこの件から降りていいよ。下串は義肢で附属を卒業させたらおしまいだ」「ありがとうございます、お姉様」

(204) テアは金にならず

「テアさんかわいそう」居酒屋のカウンターでヨミは泣いていた。「学生を調教して売り飛ばしてるのに何を今更?」
シヨはグラスを傾けながら鼻で笑った。「おそらく下串は慰み者になるよ。義肢も人気が出そうでホント困っちゃう」
「億単位の金額が動く案件だったけど私にはこれっぽっちも入らなかったの、ガッカリだよ……」ヨミは突っ伏した。
「お帰りなさいませお嬢様。お疲れのご様子ですね」メイドが皿を下げる。「椎谷さん肩揉んでー」「畏まりました」
「椎谷さん最近かまってあげられなくてごめんね。あーそこ」「ここですか?」「そこそこ! あー気持ちいい……」

(205) 椎谷はヨミのモノ

「こんなときデン先生だったらどうするのかな?」「不勉強で恐縮ですが、いまひとつ理解が及びません」「だよね」
「あー思い出した! 人格排泄してからミルクサーバーに洗脳調教した案件ってデン先生か! その後はどうなの?」
「おそらくもう洗脳は解けてるんだけど女将さんに勘当されたショックが大きくてデン先生には戻りたくないそうよ」
「淫乱メス牛メイドの椎谷はお嬢様の所有物として一生を捧げることを誓いました」「しおらしくて可愛いでしょ?」
「椎谷さん初めまして。学園で養護教諭をしている宇徳シヨです。気持ちよくなる薬が欲しかったら私に言ってね?」

(206) テアを抱擁する①

「かわいそうはかわいい」トウからしつこく送られてくる下串の写真に毒されたヨミは行燈部屋に下串を呼び出した。
附属は女子もスラックスを選べるが、女神が肌を露出しない服装を徹底し始めたのは学生達にとって由々しき事態だ。
スポーツ万能の下串が体育の授業を見学している。手首まで隠れる袖丈のシャツを選んでもメカバレは避けられない。
「用事って何?」下串は怯えている。「これから貴方が幸せに生きていくために必要なことを教えておこうと思って」
ヨミは下串を抱擁した。「先生やめて」義肢が力強く動く。「大丈夫、安心して。パパみたいに酷いことしないから」

(207) テアを抱擁する②

ヨミに抱き寄せられた下串は次第に呼吸が落ち着き、義肢からヒートアップしたモーターの鳴動が聞こえなくなった。
「先生……」下串の目から涙があふれた。パパ活中に手足を異次元に転送されて不自由な生活を余儀なくされたのだ。
言い出しっぺのヨミとしてはそれがたとえ金にならない仕事だったとしても彼女をサポートするのが道理と思われた。
「貴方はパパのモノになった。だけどパパは学生の貴方にモノとして生きてほしいと思っていない。矛盾してるよね」
「私スポーツを諦めなくていいの?」「諦めなくていい。体目当ての男子がいたらとっちめるからすぐに私を呼んで」

(208) アイの付き人ツキ

翌日から下串はスラックスを穿くのをやめてスカートに戻し、メカバレを気にせず体育の授業を受けるようになった。
生き生きした表情になりパパ活もこれまで以上に楽しめているという。慰み者にされたという報告は今のところない。
下串の件でヨミは側見ツキに影響を受けた。ツキは瀬良美から升国アイのアイマスク着脱を権限委譲された付き人だ。
アイマスクを着けている時ツキはアイの目となってサポートしているが感受性豊かなアイは心の目で大体見えている。
ツキは天真爛漫なアイに振り回されっぱなしだが、ヨミとデンに成し得なかった二人三脚を羨望の眼差しで見ていた。

(209) 椎谷と温泉旅行①

「たまには羽を伸ばしてきなよ」店長からペア宿泊券をもらったヨミは鄙びた温泉街をそわそわしながら歩いている。
椎谷は浴衣に茶羽織で下駄を鳴らして歩くのが落ち着かない様子だ。デンだった頃は居酒屋で作務衣を着ていたのに。
「これ見て!」土産物店でヨミが指差したのは男性器の形をした棒付き飴だ。この辺りに道祖神信仰があるのだろう。
「子宝祈願ということは、この飴を舐めたら私たち妊娠してしまうのでしょうか? お嬢様買うのやめましょうよ!」
椎谷は顔を真っ赤にして目を逸らした。「店長のお土産これにしようか?」「無難な温泉まんじゅうにしましょうよ」

(210) 椎谷と温泉旅行②

旅館の片隅にあったガラス張りの箱を上から覗き込んでクレーンを操作するゲームで取った変な人形を椎谷は喜んだ。
また椎谷は温泉の名前が入ったダサい夫婦湯呑みをいたく気に入り小さいほうを渡すと一生大事に使うと頬ずりした。
色褪せた食品サンプルに期待を裏切るショボい盛り付けの夕食も味は良く締めに瓶のオレンジジュースをラッパ飲み。
露天風呂とは名ばかりの屋根と高い柵に囲われた屋外風呂も貸し切り状態でのぼせるまで入ってそれなりに満喫した。
「また来たいですね」「えー椎谷さんこんなのがいいの? それともデン先生の趣味?」「さあ、どちらでしょう?」

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