かくれがデンキース
Den Den Keith

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萌尽狼もえつきろ presents

読み聞かせが得意なヨミ・キカセと電気椅子を持つデン・キースの奇妙な関係。
特殊性癖を扱った一次創作小説です。挿絵はAmuse AIで生成しています(R15)

かくれがデンキース (151) 〜 (160)

隠れ家でヨミはデンを掟破りと叱責し抱き合い主従関係に囚われないパートナーになった。二人の指輪が話題になる。

(151) ヨミとデン先生①

「なんかマイからクーポンもらったから来てやったぞ」「よし、作戦成功」「作戦?」「何でもないの、こっちの話」
「マイは許したみたいだけど私は許してないからね」「お待たせいたしました、ホッケの開き定食です」「ありがと」
「そういえばヨミがうちで最初に頼んだのもホッケの開き定食だったわね」「スーパーだと高くて手が出ないからね」
「ねえ美味しい?」「美味しいよ? ホッとする味」「私のモノとかそういうの抜きでもっと気楽に食べに来てよ?」
「どうせマイに言われたんでしょ?」「ギクッ」「見てよクーポンの束。毎日使用期限が来るとかおかしいでしょ?」

(152) ヨミとデン先生②

「余計なお節介だって言ったらマイが傷つくだろうし、クロマイになって初めて人間くさいことしたから嬉しくって」
「ねえ、ヨミはクロマイのことどう思ってるの?」「私だって元のマイに戻ってほしいけど、あのやり方は許せない」
「ごめんなさい」「謝って済む話じゃないでしょ! あ、声が大きすぎた。この店は先生だけのものじゃないんだよ」
「まあまあそれくらいにしてやりな、この子も十分反省してるんだ」「女将さん」「ヨミさん、仲良くしてやってよ」
「女将さんがそう言うなら」「この子、店が終わったらずっと部屋で泣いてたんだよ、今日もヨミが来なかったって」

(153) ヨミとデン先生③

「みんな不器用なんだよ、愛情表現が。夫もそうだった。だからSMの力を借りて、痛みを快楽に変えてきたのよ?」
「マイが薬でおかしくなって、でも超乳で再デビューしてウケてるのも愛情表現が不器用なだけ?」「そうかもね?」
「私、クロマイに謝らなきゃいけないことがたくさんある。デン先生にも」「それに気付けただけでも大したものよ」
「ヨミさん食後の飲み物はどうする?」「ノンアルコール日本酒あります?」「あるよ」「マイが日本酒好きなので」
「じゃあ三人で乾杯!」「先生、鞭の味が恋しくなってきちゃった。ねえ隠れ家行こう? 久しぶりに愛し合おう?」

(154) ヨミとデン先生④

「やっぱり自分で縛るのと全然違うの! 縛られると気持ちいい!」「一人だと解けなくなるまで縛れないものね?」
「痛い! 私は先生のこと許してないんですからねっ!」「まだそんなこと言って、私の愛の鞭に悶えてるクセに!」
「くっ! ああっ! SはMの望んだことを叶えるだけって言ったの先生ですよ? その掟を破ったのは先生です!」
「うっ……」「クロマイの望みを無視してアイと共謀し一方的に暴力を振るって記憶を消そうとした、違いますか?」
「私は本当になんてことをしてしまったんだ!」「悔しいでしょ? 受け止めてあげる、先生の全部」「クソーッ!」

(155) ヨミとデン先生⑤

「いたたたた……これは暫く鞭跡が残るなあ……」「ごめんなさい、ついカッとなってしまって」「ううん、いいの」
「私もう教師失格ね、自分の信念すら守れなかった」「それに気付けただけでも大したもんだって言ってたじゃない」
「ありがとう。ねえ今度は私を縛って、ヨミの愛の鞭を浴びたいの」「ダメだよ先生、抱きしめてあげる、おいで?」
「いやっ! 優しくしないで」「先生は寂しかったんだね、急に私とアイがいなくなったから。もう大丈夫、泣いて」
「うわああああん!」「私達SとかMとかじゃないパートナーになろうよ、お互い支え合って生きて行こうよ、ね?」

(156) ヨミとデン先生⑥

「デン先生って結婚してたんですか?」「昨日まで着けてなかったよね?」「ねえ木枷さんの左手薬指にも指輪が!」
「えーっ!」「先生どういうことですか?」「私と木枷さんはパートナーになったのよ」「おめでとうございます!」
「木枷さんこの前まで先生の首輪外してて仲悪かったじゃん」「いろいろあってね」「何それー後で詳しく聞かせて」
「アイ、私達も結婚しようか?」「ダメです」「なんでよー? 私達超仲いいじゃん」「私はご主人様のモノだから」
「えーっ? ご主人様って誰よ?」「他言無用です」「アイって性格悪くなったよね?」「えー、今更気付いたの?」

(159) ヨミとデン先生⑨

「ヨミと一緒に私も学園を卒業することにしたわ。ここを手伝いながら隠れ家を片付けて窮屈だけど二人で暮らすの」
「私はリッキーズの稼ぎがあるからデンを養っていけると思う」「そう。ささやかながら二人の新しい門出に乾杯!」
「私ばっかり酔っぱらっちゃってごめんね」「気にしないで。女将さん、鯛の塩焼き美味しいです!」「ありがとう」
「骨董品は売り払うとして電気椅子はどうする?」「解体処分かな?」「何でもかんでもなくすのお母さん反対よ?」
「場所取るじゃない」「夫婦円満の秘訣に取っておけば?」「ははは、記憶を消されるんじゃ悪いことできませんね」

(160) ヨミとデン先生⑩

「ヨミ、貴方はここにいるデンを舐める時も舐めない時もパートナーとして愛し敬い慈しむ事を誓いますか」「はい」
「ちょっとちょっとなんなのこれは!」「芦名メル先生が立会人なんだからこうなるでしょ?」「私は舐めません!」
「ウェディングドレス姿のデン、素敵だよ?」「はぐらかさないで! ヨミだってウェディングドレス姿じゃない!」
「デンさんにはまず私の著書『新足舐め健康法』をご一読いただくところから始めましょう」「そんな本いらない!」
「デン、誓いの足舐めするね」「いやん、くすぐったくて恥ずかしい」「初々しくていい反応だ。デン、愛してるよ」

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