かくれがデンキース
Den Den Keith

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萌尽狼もえつきろ presents

読み聞かせが得意なヨミ・キカセと電気椅子を持つデン・キースの奇妙な関係。
特殊性癖を扱った一次創作小説です。挿絵はAmuse AIで生成しています(R15)

かくれがデンキース (081) 〜 (090)

首輪を付けたまま接客しレミに叱責されたヨミは人間椅子になる。メルのサイン会で足舐めを強要する厄介者が出る。

(081) ヨミと壊れた椅子

「なんてことしちゃったんだろう。私はモノになったけど本当にモノ扱いされることがこんなに辛くて悲しいなんて」
「ヨミさん、貴方だけの悩みじゃないわ。社会に歯車として組み込まれた誰もが皆モノとして扱われて苦しんでいる」
「学生寮のゴミ置き場に打ち捨てられた壊れた椅子を見たとき、あれが今の私なんだと思って愕然としてしまったの」
「誰だって仕事の失敗はあるわ。お客様は許してくれたんだし、店長さんも叱責し過ぎたって謝ってくれたんだから」
居酒屋のカウンターに突っ伏してヨミはめそめそ泣いた。女将がそっと温かいおしぼりを差し出すと目頭を押さえた。

(082) ヨミは人間椅子①

ヨミは目と口だけが露出し全身をラテックスで覆うピチピチのキャットスーツを着て無言で四つん這いになっている。
ひとしきり泣いて心を新たにしたヨミは、本人たっての希望によりリッキーズのバックヤードで店長の椅子になった。
「店長ー、ヨミが出勤になっていますが店内のどこにも見当たりません」マイがキョロキョロと辺りを見回している。
「ここよ」「どこですか?」「私の椅子」「椅子?」マイが覗き込むとヨミと目が合った。「うわっ! 何なのこれ」
「ヨミは今日から椅子になったの」「冗談ですよね?」「本当よ。返事くらいしなさい」「ヨミは椅子になりました」

(083) ヨミは人間椅子②

「せっかくヨミと一緒にいられる時間が増えたのに、一体どうしちゃったのよ? 一緒にお客様の靴を舐めようよ?」
「先日の失態でヨミは悔い改めてモノとして生きる決心をしたの。本人が納得いくか挫折するまでわかってあげて?」
「承知いたしました。私とヨミは心も体も一つに結ばれたと思ってたけど、これはもっと努力しないといけないね!」
マイは急遽シフト変更したニアと予約客が待つ部屋へ向かった。「まだ微動だにしないけどいつまで保てるかしら?」
ヨミはレミの体重に無言でじっと耐えている。「トイレに行きたいときは言うのよ、漏らしたら承知しませんからね」

(084) ヨミは人間椅子③

「一日耐えきってみせるとは見上げた根性だね」レミはヨミのキャットスーツを脱がす。「お褒めいただき恐縮です」
「ヨミは女の子なんだからちゃんとお風呂に入りなさいね。私、汚い椅子には座りたくないの」「承知いたしました」
学生寮の大浴場でヨミは湯船に浸かりながら筋肉痛でプルプル震える腕を入念にマッサージした。「明日も頑張ろう」
「先生、最近キカセさん保育実習でお馬さんごっこばっかりしてません?」「子供達におねだりされているのでは?」
「いや、あれはどう見てもキカセさんが子供達におねだりしてるでしょ。率先して四つん這いになってて、変ですよ」

(085) 手押し車が流行る

「ヨミ、気は確かか?」デンは四つん這いのヨミの目の前で手を振ったが返事はない。「完全に椅子になりきってる」
「いやあまさか一か月も人間椅子が続くとは思わなかったので、アハハハハ……」レミの口から乾いた笑いが漏れた。
「ニアがヨガをやっているのでアドバイスしたらコツを掴んで安定したんですよ。ドスンと座ってもビクともしない」
「今学園で手押し車が流行っていて、ヨミがトレーニングしていたら運動部の競争心を掻き立ててしまったみたいで」
「手押し車の距離日本一は四百メートルですって。ヨミさん記録更新狙えるのでは?」「マジ? あ、喋っちゃった」

(086) 手押し車の祝勝会

「木枷ヨミさんの手押し車距離日本記録更新を祝して乾杯!」「かんぱーい!」祝勝会で居酒屋は貸切営業になった。
「どうせすぐに運動部に抜かれますよ」「後ろの人が先にギブアップしなければ一日中歩けそうだったんだけどなあ」
「人間椅子からなんだか大ごとになっちゃったね」「リッキーズも一見さんが多くてヨミが復帰しても回り切らない」
「女将さんビールピッチャーで追加」「手押し車が流行った保育園で組体操に挑戦するっていうんだけど大丈夫かな」
「ヨミが間違ってノンアルじゃないビール飲んじゃった」「あはは、目が回る……」「お水飲んで、しっかりして!」

(087) 宙吊りヨミとアイ

「先生助けてー!」ヨミとアイが宙吊りになっている。「貴方達何をやっているの?」デンはこめかみに指を当てる。
「酔っぱらったアイに吊るされてアイも自分で吊ったら下りられなくなって」「バカねえ……今助けるから待ってて」
「人生詰まずに済みました」「こんな姿で警察に見つかったらもうお嫁に行けない」「酔った勢いで何やってんだか」
「うわあぁぁぁん! 先生が助けに来てくれて本当によかったよおぉぉぉ!」「アイは本当に泣き虫なんだから……」
「酔った私を隠れ家に運んでくれたのはいいけどアイの酒癖が悪くてこんなことに」「ごめんなさい、反省してます」

(088) 芦名メル衝撃事実

「芦名メル先生『新足舐め健康法』発売記念サイン会はこちらです!」リッキーズにファンが続々と押し寄せている。
「先生、娘の足を舐めたら有名私立高校に合格したのよ」「先生、孫の足を舐めたらサッカー大会で優勝したんです」
「先生、足舐めしてください」「えっ?」次々と感謝の声が寄せられる中、片足立ちをする人がいてメルが固まった。
「大変だ」「おやめください!」列整理をしていたヨミ達が慌てて駆け寄るも片足はメルの唇に押し付けられていた。
「できません」「どうして?」「実は私自身は足舐めが苦手なのです」「な、なんだってー!」会場が騒然となった。

(089) 芦名メル足舐める

「芦名メル先生が足舐めるところ、見てみたくありませんか?」「見たい」「見たくない」会場は真っ二つに割れた。
「仕方ありません、今回だけ特別ですからね」「おおおお!」「写真や動画の撮影、録音、SNSの投稿禁止です!」
「すごい、このお店の誰よりも上手じゃないですか!」「当たり前です……ペロペロ……私を誰だと思っているの?」
「先生って実は足舐め滅茶苦茶好きなんでしょ」「そうよ……レロレロ……好きじゃなきゃ研究なんてしていないわ」
「本何冊でも買うからもっと舐めてほしい」「貴方もここで働きなさい。それならいくらでも舐めて差し上げるわよ」

(090) 厄介者の八束イナ

「迷惑行為を働いた八束イナさん、本来ならば警察沙汰になるところを不問に付したわけですからキリキリ働い……」
「イナの……ペロペロ……お履物ふぇ……プチュウ……むれひゃあひ……アムアムン……おいひいでふ……ゴックン」
「キリキリ働いてもらいますからね八束イナさん!」「はーい」「芦名メル先生も!」「ふぁーい、お姉ひゃま……」
レミは怒りで肩をわなわなと震わせる。「店長落ち着いて!」「幻滅した。あれだけ高額献金した先生がドMだった」
「芦名メルはもっと足舐める!」「むごおぅ!」「八束イナさんもこの調子だし、これは厄介なことになりましたね」

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